応急手当のポイント

  • 応急手当のポイント

突然の事故や病気など救急車を呼ぶような現場に遭遇したとき、救急隊員や医療従事者が来るのを待たないで、なぜ応急手当を行う必要があるのでしょうか。


1.
救急車到着までの救命処置の必要性

救急車が要請を受けてから現場に到着するまでの平均時間は、東京都内で6~7分です。たかが6~7分、しかし、この救急車到着までの空白の6~7分間が傷病者の生命を大きく左右することになります。
救命曲線(下図)によると、心臓や呼吸が止まった人の命が助かる可能性は、その後の約10分間に急激に少なくなっていきます。そのことからも傷病者を救命するためには、バイスタンダーによる応急手当が不可欠といえます。

  • ■救命曲線

応急手当の開始が遅れても、その意味まったくなくなるというわけではありません。
早く応急手当が開始されれば、それだけ救命効果が高くなることは当然ですが、開始が遅れたとしても、少しでも蘇生の可能性があれば、その可能性に懸けた積極的な応急手当が望まれます。

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2.
救命の連鎖
(チェーン・オブ・サバイバル)の重要性

 心停止や窒息という生命の危機に陥った傷病者や、これらが切迫している傷病者を救命し、社会復帰に導くためには、(1)心停止の予防、(2)早い119番通報(心停止の早期認識と通報)、(3)早い心肺蘇生と除細動(一次救命処置)、(4)救急隊や病院での処置(二次救命処置)の4つが連続して行われることが必要です。これを「救命の連鎖(チェーン・オブ・サバイバル)」と呼びます。
 この4つのうち、どれか1つでも途切れてしまえば、救命効果は低下してしまいます。
 特にバイスタンダーとなる市民は、この救命の連鎖のうち最も重要な、真ん中の二つの鎖を担っているのです。

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3.
自主救護の必要性

 震災や風水害等で、同時に多数の傷病者が発生したときは、平常時のように救急車を期待することは困難です。このようなときは、自主救護に努めなければなりません。

自分たちの生命・身体は自分たちで守るという心構えを持つ必要があります。

傷病者が発生したらお互いが協力し合って救護活動が出来るよう、普段から近所の人に協力を求めやすい環境と態勢を作っておくことが望まれます。

事業所では、傷病者を速やかに救護するため、組織的に対応する救護計画を樹立しておくことが望まれます。

応急手当用品を普段から備えておき、不測の事態に対応できるようにしておくことが望まれます。

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4.
他人を救おうとする社会が自分を救う

 傷病者が発生したとき、放置することなく、誰かがすぐに応急手当を行うような社会にすることが必要です。  そのためには、まず、あなたが応急手当の正しい知識と技術を覚えて、実行することが大切です。他人を助ける尊い心(人間愛)が応急手当の原点です。

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